島原半島3市 比べ読み|体が不自由になって暮らしが厳しくなったとき

同じ困りごと、3つの市の答え方

同じテーマ、同じプロンプトで、南島原市・島原市・雲仙市の「課題の地図」を作りました。それぞれの取扱説明書にまとめ、公式ページで数字を確かめたうえで、横に並べています。

作成:2026年10月16日|確認済 はこの日に各市・組合の公式ページや公式資料で確かめたもの。要確認 は調査で見つかった情報です。表は暮らしの判断の材料で、制度を使えるかは必ず各窓口で確かめてください。

制度を横に並べる

表が横に長いときは、左右にずらして読んでください。

項目南島原市島原市雲仙市
高齢化率41.9%(令和5年10月)要確認37.05%(令和6年4月1日)要確認36.4%(令和5年9月末)要確認
乗合送迎の名前チョイソコみなみしまばらたしろ号チョイソコうんぜん
運行日・時間月〜土 9時〜17時(日・祝・年末年始は運休)確認済7時〜18時、原則365日(土日祝も運行)確認済平日・土曜 9時〜17時(日曜・祝日・年末年始は運休)確認済
予約できる期間1週間前〜30分前確認済1週間前〜30分前確認済電話は2週間前〜30分前/ウェブは1週間前〜30分前確認済
電話の受付月〜土 8:30〜16:30(ネット予約あり)確認済6:30〜17:30/ネット24時間確認済平日・土曜 8:30〜16:30/ウェブ24時間確認済
運賃(1回)一般300円確認済200円確認済300円(70歳以上の市民などは200円)確認済
エリアと乗り換え今回は確認していない市内の別エリアへは市役所で乗り換え、追加運賃確認済4エリア制。またぐと乗り換え、1エリアごとに運賃が加わる確認済
移動の助成(高齢者)75歳以上で自分で運転しない人に14,000円分確認済75歳以上で所得税非課税かつ運転しない人に年6,000円分(タクシー・バス・鉄道・たしろ号)確認済70歳以上に3割引のタクシー券72枚(1枚の割引上限800円)確認済
免許返納した人令和7年4月以降の返納者に24,000円分(1回限り)確認済65歳以上の返納者は所得税が課税でも年6,000円分の対象確認済運転経歴証明書があればタクシー券を最大36枚追加確認済
助成の受付各支所(代理可)確認済本庁舎福祉課・有明支所、毎年7月1日〜翌6月30日(代理可)確認済市のページに窓口の記載なし(代表で確認)
家で介護する家族へのお金の支援今回の調べでは見つからず(ないとは限らない)介護見舞金 年5万円(要介護3以上を183日以上在宅介護)/おむつ費 購入額の3分の1・上限5,000円(課税世帯は対象外)確認済介護用品購入費助成と家族介護慰労金(要介護4・5、月16日以上在宅介護。令和5年4月に月25日から緩和)確認済
一人暮らしの見守り市公式LINEの安否確認機能要確認電話の安否確認(週3回まで)、緊急通報(月300円)、救急医療情報カプセル。案内ページは2011年のまま確認済見守りICT機器の購入費助成(購入前の申請が必要)、いのちのカプセル確認済
障害者控除の認定書の案内市のページに案内あり確認済今回の調べでは案内ページが見つからず今回の調べでは案内ページが見つからず
介護の総合相談地域包括支援センター 0957-84-2633(北有馬庁舎)確認済福祉課 地域福祉班 0957-63-1111(内線271・331)/在宅医療・介護相談センター 0957-65-5110確認済地域包括支援センター 0957-36-3571(愛野町)確認済
生活費・家計の相談自立相談センター 0957-73-6656(家族からも可)確認済福祉課 保護班 0957-63-1111(内線272)確認済雲仙くらしの相談室 0957-47-5810確認済
介護保険(認定・住宅改修)3市共通:島原地域広域市町村圏組合 介護保険課(認定係 0957-61-9103/給付係 0957-61-1104、島原市役所有明庁舎3階)確認済

高齢化率は時点がそろっていないため、そのまま比べられません。

3市に共通する困りごと

同じ半島で、同じ広域組合の介護保険を使っているため、多くの困りごとは3市で重なりました。押すと、各市の取扱説明書のその章が開きます。

困りごと各市の章
乗合送迎の予約・帰りの便南島原 1島原 1雲仙 1雲仙 2
運転をやめるか、お金を比べられない南島原 2島原 2雲仙 3
手帳がなくても使える障害者控除南島原 3島原 6雲仙 7
65歳の壁南島原 4島原 5雲仙 6
手すりは工事の前に申請南島原 5島原 7雲仙 8
退院が決まったのに認定が出ない南島原 6島原 8雲仙 9
平日昼の窓口・面談で仕事を休む南島原 7島原 12雲仙 13
離れて暮らす親の見守り南島原 8島原 9雲仙 4
大雨・台風の夜の避難南島原 9島原 10雲仙 10
認定調査で軽く判定される南島原 11島原:地図に出ず雲仙 12
介護と生活費の両方が苦しい南島原 13島原 13雲仙 14

その市にしか出てこなかった困りごと

比べて見えること

表から読み取れる事実
  • 乗合送迎は3市とも予約制ですが、運行時間・予約の受付時間・予約できる日・運賃が市ごとに違います。土日も走るのは島原市のたしろ号だけです。
  • 高齢者の移動の助成は、対象の年齢(70歳/75歳)、所得の条件の有無、形(定額の券/割引の券)、免許返納への上乗せの仕方が、3市でそれぞれ違います。
  • 家で介護する家族へのお金の支援は、島原市と雲仙市では公式ページで確認できました。条件は、島原市が要介護3以上・183日以上、雲仙市が要介護4・5・月16日以上と違います。南島原市では今回の調べでは見つかっていません。
  • 「買う前・工事の前に申請しないと使えない」制度は、住宅改修(3市共通)のほか、雲仙市の見守り機器の助成、南島原市の日常生活用具にもありました。
  • 介護認定と住宅改修は3市共通の広域組合が担っているので、その章は3市でほぼ同じ内容になりました。
私の見方

一番大きいのは、市の境目で暮らしのルールが変わることだと思います。島原半島では、隣の市の病院に通う人や、子が隣の市から親を支える家族は珍しくありません。それなのに、乗合送迎の予約の締切も、移動の助成の条件も、家族へのお金の支援も、市が一つ違うだけで変わります。片方の市の取扱説明書だけでは、こうした人を支えきれません。

二つ目は、隣の市の制度が、そのまま課題を見つける物差しになることです。島原市の課題の地図で「課税だと利用券がもらえない」が気づかれていない課題として出たのは、隣の南島原市が所得の条件なしで対象にしているからでした。比べて初めて、「当たり前」だと思っていた条件が、一つの選び方にすぎないと分かります。

三つ目は、確かめる手間そのものが発見になることです。雲仙市の家族介護慰労金は、AIの課題調査には出てこず、市のページで数字を確かめている途中で見つかりました。条件が緩和されていたことも、そこで分かりました。地図は下書きで、公式ページに当たる人の手が入って初めて完成します。

この比べ読みの使い道

半島共通版+市ごとの差し替えページ介護保険など共通の章は一冊にまとめ、移動・お金の支援・窓口だけを市ごとの別紙にする。
市境に住む人・通う人向けの一枚隣の市の病院に通う人、隣の市から親を支える子のために、両方の市のルールを一枚に並べる。
市や議会への提案の材料「隣の市ではこうしている」は、事実として示せる一番強い根拠になる。条件の緩和や、古い案内ページの更新を求めるとき。
ケアマネ・社協・民生委員の研修資料3市をまたいで動く専門職が、市ごとの違いを一度に確かめる早見表として。
移住を考える人への情報豊かさFirstの6つの視点と合わせ、「年をとってからの暮らしやすさ」の材料として章に綴じる。
地域の集まりで「うちも」を数える3市の地図を並べて見せ、自分の市にない困りごとが隣の市の地図にないかを話し合う。
半年ごとの更新と差分同じプロンプトで半年後に作り直し、制度の変更や新しい困りごとを3市で比べて記録する。
note・動画の連載「同じ困りごと、3つの市の答え方」として、1テーマずつ比べる記事や動画にする。

出典(2026年10月16日に確認した主なもの)

高齢化率と、表の中の要確認の項目は、各市の取扱説明書の「根拠」にある資料によります。